荒川河川敷~埼玉方面で練習している、トライアスリート、IRONMONのブログです。「志」と「肘」と「ケイデンス」と「腰」は高く!
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【超長文】IRONMAN CHINA 参戦記
2009年04月27日 (月) | 編集 |
今回のレースは本当に情けなかったが、貴重な経験だったので、忘れないためにも参戦記を書いた。長文ですが、お付き合いください。


【起床~スイム前】
朝4時頃起床。窓を開くと、前日の大雨がうそのように雲一つない星空だった。朝食は物を選び、しっかり食べた。忘れ物がないことを確認してバスに乗った。到着してまずはボディナンバリング。少し並んだが、結構スムーズに終わった。バイクにボトルをセットし、チェーンに油をさし、同室のはつさんから空気入れを借りて空気を入れて、バイクの準備完了。「無事にバイクフィニッシュまで走ってくれよ」と祈ってとトランジションエリアを後にした。その後トイレに行くが、自分はラッキーなことにそんなに待たずに済ませることができた。かなりの行列ができていた。

一通りの準備が終わった後、車道でジョグ、体操、流しでウォームアップを行った。前日に発生した腰痛は、ジョグでも響く状態だったが、前日よりマシか?好調とはいえないが、まだ走れるからよしとしよう。

ウェットスーツの下を履き、バックを預けた後、河岸でウェットの上を着た。同ツアーのレオさんが近くにいて、お互いにウェットの肩周りを修正して、完了。スタート直前に同ツアーのテラマッカから、自分のカテゴリは3枠であることをきいた。これはある程度予想ができてた。覚悟はできた。スタートの合図を待つのみとなった。

【スイム】
みんな、スタート右よりに固まる。流れが右から左(上流が右、下流が左)にあるためだ。スタートの合図はピストルだった。自分は抑え気味にゆっくり入った。水の色は真茶色で、自分の肘から前は全く見えない。周りの選手も水中では確認ができないため、まめなヘッドアップが必要だった。第1ブイは意外とすんなりいけた。しかし、第2ブイはかなり苦戦した。気が付くと下流の方にながされているため、第2ブイを曲がるためには流れに逆らわなくてはいけなかったのだ。なんとか曲がり、第3ブイまでは流れにのってスムーズ。しかし、第4、第5は流れに逆らいつつ、ビーチランのスタートまで泳がなくてはならず、自分は大きな白いビルを目標に斜めに斜めに泳ぐことを心がけた。1周目28分。そこから少しビーチラン。この流れのなかではまあまあか?しかし、2周目はまたまた第2ブイに大苦戦。第3ブイも見えにくくなって、かなり立ち泳ぎで確認した。同時にかなり消耗した。第3ブイをターンして、第4ブイを目指しているときに、周りに人がいないことにきづいた。視線を岸に移すと、なんと、岸沿いに歩いているひとがたくさんいた。こんな無茶苦茶なスイムは初めてだ。2周目は35分もかかった。相当疲れてしまったようだ。ビーチランでは、プリ金さん、ジョージ、アオキティさんといっしょだった。バックを受け取り、テントに入った。

【バイク】
今回、暑いことがわかっていたので、ちゃんとバイクジャージに着替えた。アームカバーもいれていたのだが、つけるのをやめた。(後々考えれば、つけておいたほうがよかったのかもしれない。腕に相当ダメージをうけた)。いつもより時間がかかったが、なんとか準備完了。トランジションエリアで

「ゼッケン131!お~メイストームかっこいいね!」

とウィットさんからコール。自分はVサイン。まだまだ元気。バイクスタートは、プリ金さん、ジョージ、アオキティさんとほぼ同時。自分はとにかく最初は抑える作戦。3人は先行。序盤は、川沿いに南下。割と強い向かい風で30km/h出すのがやっとか。心拍が落ち着き、脚が温まるまではとにかく温存してた。するとレオさんが後ろからスパーンと抜いていった!練習で速いことは十分知っていたが、レースでもやっぱり速い。さすがだ。

川沿いの道のあと、橋を渡り、市街地を走る。ここでも風が巻いている。なかなかスピードが出ない。ところどころ追い風になるが、基本は向かってくる。問題だった腰だが、違和感はあるが、なんとかなる。

説明会で聞いていた、イエローフラッグエリアを曲がり、いよいよ、このコースのメインのハイウェイへ。とにかく30km、西へ西へ走る。登り基調なのはわかっていたが、ここでも向かい風。なかなかスピードがあがらない。ハイウェイに入ってすぐに、テラマッカが登場。なんという速さだ!しかし、まだまだ序盤なので、自分を必死に抑えて走った。自分はその後、アオキティさんをとらえ、ジョージ君もとらえた。ジョージ君はマレーシアの経験からか、とにかく抑えながら走っていた。

いけどもいけども風は吹き、微妙なアップダウンが続く。おまけに景色があまり変わらず、どこまでいくかわからない。しばらく行った後、トップ選手が折り返してきた。なんという速さだ!しかも独走状態。その後もチラホラと折り返してくる選手が見えたので、まもなくか?もうすぐか?と気になり始めた。

ようやく折り返しに到着。するとすぐ前にプリ金さんがいることがわかった。追い風基調になり、自分も調子があがってきた。微妙なアップダウンの後、小さな村へ。道幅は広くないが、沿道には凄い応援が!

「加油!!加油!!加油!!加油!!」

とにかく凄い応援だった。ウワサには聞いていたがこれほどまでとは。一気にテンションが上がった。村の途中でプリ金さんをパス。ハイウェイの復路は下り基調&追い風で大分時間を取り戻せた。ハイウェイから市街地に入り、橋を渡って、川沿いへ。川沿いではエイジのトップのパックを確認。結構離れているが、なんとかなるか?川沿いは追い風で結構スピードが出た。しかし、この辺から腰が悲鳴を上げ始めた。1周目の終了間際に隣を走っていた外人を先に行かせた。1周目は2時間45分。

2周目に突入と同時に、前方からものすごい風が!「ドスン」という感じだった。先ほど先に行かせた外人はあっという間に見えなくなった。向かい風には慣れていたつもりだったが、これはあくまでつもりだったようだ。キツイ、キツイ、とにかくキツイ。1周目より確実に強くなっている。ガマンしてDHポジションをとろうにも、腰がいよいよダメになってきた。保てない。ヒーヒーいいながらハイウェイへ。ハイウェイも相変わらず向かい風。同時に暑さも尋常じゃなくなってきた。エイドステーションで水をもらうも足りない。補給を取るにも復活しない。フラフラする。途中水をかぶっていたら、左によりすぎてた。危うく脱線するところだった。完全に熱中症だ。体がオーバーヒートしてる。腕も日に焼けて黒くなっている。全く集中できてない。

・エイドがもっとほしい
・こんなキツイの初めてだ
・こんなキツイ思い、もうしたくない。
・IRONMANなんてもうやめてやる

そんなことまで頭に浮かぶ。ジョージ君に折り返し前でパスされる。彼はまだ元気そうだ。彼が視線から消えない程度で必死にガマンする。折り返しまで行けば、またあの村で元気をもらえる、折り返せば追い風だ、まだ追撃できる。とにかくそれが今の自分の励みだった。

ついに折り返しについた。後45kmは追い風&下り区間のはず、とおもった矢先だった。急にハンドルがとられた。

「なんだ!?なんか踏んだか!?」

その後はバイクがまったく制御ができず右に激しく落車した。頭の右側を少し打った。ちかくにいたボランティアが3人も来てくれて、自分を起すのを手伝ってくれた。しかし、コケただけだ。なんとか復帰できる、とおもったが、なんか後輪がおかしい。なんとタイヤが外れていた!ホイールを外し、空気を抜き、はめなおす。後はSK2エアチャンププロでCO2を入れればOKなはず。カートリッジをセットして、スイッチを押した。反応しない。「え?」もう一度スイッチを押した。反応しない。「うそだろ!!???」。エアチャンププロが壊れていた!そんなバカな!前使ったときには問題なく動いたのに!ためしにCO2を入れ替えてもダメだった。。。携帯ポンプはつけてなかった。。。自分は2006年のコリアでもポンプをつけてなくて、復帰できなかった。その経験があったのに、またミスった。エアチャンププロを過信しすぎた。

ボランティアにメカニックを呼んで、と頼んだ。このハイウェイでは、いつメカが来るかわからない。またコリアのときみたいに、2時間待つのか。はたまたすぐ来るのか。わからないが、とにかく暑さで集中力を欠いた自分が情けなかった。。。

そこに「モン君どうしたの?」と聞き覚えのある声が。アオキティさんだった。事情を話すと「俺のポンプつかう?後で追いついて返してね。」と貸してくれた。九死に一生を得た。タイヤに空気が入った。ストップしたのはどれくらいだろう?わからないが復帰できた。しかしここからが試練だった。ホイールが破損していたのだ。回転するたびにミシ、ミシっと音がでる。加えて落車したときにディレイラーをぶつけたらしく、変速がおかしい。インナー・ローにいれると、スポークにディレイラーがカンカンカンと当たる。村の前でエディさんにパスされる。「なんか変な音がでてない?」「落車しちゃって。。。」「え?」

まったく力が入らない。まだ熱中症は続いていた。復帰できたが、体が追い込むのを拒んでる。村の最後の下りでは、ホイールの全損が怖くて飛ばせない。どんどんパスされる。ハイウェイにはいって、DHポジションをとろうとしても、腰が痛すぎてダメだ。せっかくの下り基調、追い風区間でもまったくスピードが出ない。シッピーさんにもパスされた。抜いていくとき「え?」という顔をされていた。情けなかった。サイクリング状態だ。途中、エイドで横になっていたり、車に収容されている選手もいた。暑さもいよいよピークだ。

なんとかハイウェイを走り終え、市街地に帰ってきた。橋を渡る頃には、後輪の空気が抜けていた。残り10kmほどだ。このまま行った方が早い。リム走行で走り続けた。ランに入ってる選手が見えてきた。結構歩いている。ひょっとしたらランで巻き返せるかもしれない。それにかけてみることにした。

【ラン】
バイクを降りて、トランジションエリアへ。いつもなら走り出せるのだが、ダメだ。歩いてしまう。ゆっくりバックをとり、テントにはいった。他の選手も動きが遅い。座ったまま、「もうだめだ」と顔をしている選手もいた。そりゃそうだよ。こんな暑さと向かい風なら。ウェアを着替え、サンバイザーをかぶり、靴下と靴を履いて「行くか!」と気合をいれ、テントを後にした。

スタートした。腰はそんなに痛まない。なんとか走れる。スピードは出ないが、確実に周りの選手より速く走れている。しかし、暑い、暑すぎる。水を飲み、スポンジでウェアに入れて走る。大体キロ5分を切って走れてるようだ。よし、このままいこう、とおもったが、最初の折り返しまでにある、少し大きな登りで一気にガクンときた。同時に、この区間はエイドが極端に少ない。完全に体がオーバーヒートした。すこしペースを落として走った。最初の折り返しの5kmは24分。キロ5分をまだ切れている。折り返し後、かなりペースが落ちた。完全に暑さに参ってる。まったくスピードがあがらなくなった。ほとんどウォークだ。スタートしたトランジションエリアまでが遠い。なんとかトランジションエリア近くまで帰ってきたが、なんと、同エイジのテラマッカは、2回目の折り返しを終えて、帰ってきた。14km以上、差を空けられている。バイクでのストップがあったとはいえ、これはさすがに凹んだ。

一方自分の弱さがどんどん情けなくなってきた。前向きな気持ちが完全になくなった。ジョグとエイドでの水掛けを繰り返して、とにかく前にすすめて距離を縮める。そんな感じだった。どこまでもつづくように感じる川沿い。エネルギー不足かなとおもい、スペシャルでトップテンを飲むも、まったく反応なしだった。折り返してくる仲間の顔をみると、少し元気がでるが、完全に参っている。

市街地の折り返し&ゴールが近づいた。ここからは応援がすごくなってきた。同時に体も動き始めた。さっきエイドでパワージェルをのんだからか?いや、わからないが、少し息を吹き返した。折り返し付近ではかなり走れていた。現金な野郎だ、自分は。

また川沿いにもどってくると、同時に、エイジのトップは帰ってきた。テラマッカもあと、数キロでゴールだった。「ハワイ、いけますよ」と声をかけた。「いや、エイジ何位かわからないのですよ」というが、「いける、いける!」と声をかけた。自分の目が正しければ、彼は2位だ。しかもプロのバブロセックより前を走っている。すげえよ、つええよ、本当に。一方自分は、力尽きた。とうとう歩きが入り始めた。

「疲れた。。。」

エイジのハワイ圏内がゴール間近なのをわかったからだろうか。とたんに気が入らなくなった。TAを通過すると、ツアーでいっしょの、メグミさんや、レオさん、はつさん、プリ金さん、ジョージさん、アオキティさん、が折り返してきた。みんなの顔を見るとすこし元気がでるが、その後はだめだ。折り返し前後はほとんど歩いてた。冬から積み上げてきたものがすべて崩れ去った。なにもかも。

だんだん暗くなってきた。

「暗くなってからゴールするのは、2006年のコリア以来だな。」

そんなことが頭に浮かんだ。

「オレって、海外のレース、全然いいことないなあ(苦笑)」。

そんなことも浮かんだ。事実、自分は海外のレースはいい結果をだしたことない。ジャパンだっていい結果、とはいえないんだけど。市街地に帰るころ、あたりは暗かった。でもボランティアの子達は一生懸命応援してくれる。「加油」しかわからないけど。エイドでとまり、水をかけてくれとジェスチャーすると、そこらじゅうにいた子たちが、滝のように水をかけてくれる。気持ちよかった。

ゴールが近くなってきた。商店街に帰ってきた。どうしてだろう。あんなに参っていたのに体が動く。本当に現金な野郎だオレは。最後の最後の激坂(?)の橋を渡り、帰ってきた。ゴールができた。どんな結果であれ、自分はゴールの瞬間だけは素直に嬉しい。この瞬間が大好きだから、トライアスロンをやっている。

【ゴール後の話~今日まで】
 ゴールしたその日はよかった。しかし、その次の日は、まさに空っぽな上に何もやる気がおきなかった。ジャパンに申込をしていたが、ジャパンに向けて、がんばる自分がまったく想像ができなかった。このまま行っても行くだけで、まったく意味、意義がない。しかし、寝て起きて、時間がたてばたつほど、次はこういう練習しよう、ああいう備えをしよう。とか頭に浮かぶ。

 結論としては、失った自信を取り戻すには、もう一度練習して積み上げるしかない、ということだった。

 ジャパンに向けて、練習できるのは実質6週間。6週間、できるだけ練習して、ジャパンに臨みたいとおもう。
コメント
この記事へのコメント
お疲れさまでした。相当な暑さだっったみたいですね。
正直、今の僕には、挑戦する勇気すらないです。


本当に完走おめでとうございますv-218
2009/04/27(Mon) 18:34 | URL  | マサヤ #-[ 編集]
マサヤくん、ありがとう。

暑さはすごかったけど、一番は自分自身の弱さだよ。
鍛えなおして出直すよ。
2009/04/27(Mon) 19:13 | URL  | もん #-[ 編集]
お疲れさんでした。
若いんだから体も気持ちもすぐ回復するよ。
ジャパンでリベンジ。
お互いがんばろう。
2009/04/28(Tue) 07:33 | URL  | プリ金 #-[ 編集]
プリ金さん

気持ちも体ももどってきたので、トレーニング開始しました。
ジャパンでは「リベンジ」ではなく「チャレンジ」の精神でいきます。
2009/04/28(Tue) 09:21 | URL  | もん #-[ 編集]
厳しい時ほど気持ちが問われる
だまだチャンスは、あるから

今までやって来たことを自分を信じてJapanに向かって行こう
2009/04/29(Wed) 10:42 | URL  | はつ #-[ 編集]
はい、もういっちょがんばってみます。
2009/04/29(Wed) 10:57 | URL  | もん #-[ 編集]
参戦記楽しませていただきました!
コンディションがどうであれ、あの猛暑の中を最後まで走ったのだから自信もって!JAPAN応援してます!!
2009/05/01(Fri) 20:56 | URL  | LEO #-[ 編集]
Japanでは本当の実力発揮だね!
きっと自分はMonくんの背中も拝めないことでしょう。でも、一緒にがんばろー!
2009/05/01(Fri) 21:04 | URL  | エディ #-[ 編集]
LEOさん
心強い応援、ありがとうございます(涙)
気持ちをしっかりもって練習して、試合では集中力を切らさず、最後まで走りきります!

エディさん
自分の力はたいしたことないです!
しっかり練習して、試合に臨みます!
お互いにがんばりましょう!
2009/05/02(Sat) 01:09 | URL  | もん #-[ 編集]
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